なぜそうなるか

蜂の巣を見つけたとき、市は何をしてくれる?——横浜市は駆除をせず防護服を貸し出し、さいたま市は駆除の費用を市が負担し、水戸市は費用の2分の1を補助していました

夏の終わりに、軒下や庭木に丸い巣があるのに気づく。そういう家は毎年どこかで出てきます。

そのとき最初に浮かぶのは、市役所に頼めば取ってもらえるのか、という疑問だと思います。

調べてみると、答えは住んでいる市で分かれます。駆除そのものを市が引き受ける市もあれば、相談と道具の貸し出しにとどめる市もあります。

費用の一部を補助する、という形をとる市もあります。同じ「スズメバチの巣」でも、市によって窓口も、頼める中身も違います。

この記事では、横浜市の「ハチについて」、さいたま市の「スズメバチの巣について」、水戸市消防局の「スズメバチ駆除費補助制度について」の3頁を、2026年9月26日の時点で読みました。

どの業者に頼むべきか、駆除の料金がいくらかは扱いません。巣が自分の家に当てはまるかどうかも、この記事では判断していません。

この記事でわかること
・横浜市は巣の駆除をせず、相談・業者の案内・防護服や機材の貸出しをしている
・さいたま市は、住宅にできたスズメバチの巣を委託業者が駆除し、費用を市が負担する
・水戸市は、業者に頼んだ駆除費用の2分の1(上限1万円)を補助する
・3市とも、窓口は市の担当の課で、申込みの形も違う

横浜市は、巣を駆除するの?

横浜市に電話すれば、巣を取りに来てくれるの?

横浜市の頁は、福祉保健センターでは巣の駆除は行っていないと書いていました。

「ハチについて」の頁で、相談窓口の説明はこの文から始まります。

福祉保健センターでは巣の駆除は行っていませんが、スズメバチやアシナガバチなどに関する相談、駆除業者の案内及びご自分で駆除をされる際の防護服や駆除機材の貸出しを行っています

市がするのは、相談と、業者の案内と、道具の貸し出しです。巣を取るのは、業者か、住んでいる人自身になります。

自分で取る前に、横浜市が書いていること

自分で駆除する場合について、同じ頁は次の注意を添えています。

※スズメバチは攻撃性が高く非常に危険ですので、無理にご自分で駆除をしようとせず、専門駆除業者に依頼することをおすすめします。

殺虫剤の選び方にも触れた箇所があります。

殺虫剤は、ハチ駆除専用又はハエ・カ退治用の(有効成分にピレスロイドを含む)ものを、お近くのスーパー・薬局などでお買い求めください。

見つける時期で、手間が変わる

巣を見つける時期についても、横浜市の頁に記述があります。

4月から6月までの最初の働きバチが羽化するまでの間は、女王バチ1匹で巣作りを行っている時期なので、その間に巣を発見できれば、比較的安全で費用も安く駆除が行えます。

さいたま市は、駆除を市が引き受ける

さいたま市では、市が取ってくれるの?

さいたま市の頁は、住宅及びその敷地にできたスズメバチの巣を委託業者が駆除すると書いていました。

「スズメバチの巣について」の頁には、次の1文があります。

さいたま市では、住宅及びその敷地にできたスズメバチの巣について、委託業者による駆除を行っています。(対象外となる場合あり。)

費用の扱いは、注意点の中にあります。

・駆除費用は市が負担します。ただし、駆除に伴って家屋等の変色、破損、故障などが生じても原状回復や補償はいたしかねます。

対象にならない巣もある

対象外になる巣も、さいたま市の頁は挙げています。マンションやアパートの共用部分にできた巣は、その1つです。

・分譲または賃貸の集合住宅の共用部分(廊下、外壁、植栽など)にできた巣

空き家や道路、場所の分からない巣、ハチのいない空の巣も、対象外の側に並んでいます。

流れは、区役所への相談から

申込みは、住んでいる区の区役所くらし応援室への相談から始まります。区の職員が現地で巣を調べ、そのあと業者が駆除する流れです。現地の調査では巣を調べるだけで、駆除はしないとも頁にあります。

水戸市は、費用の一部を補助する

水戸市には、どんな仕組みがあるの?

水戸市は、業者に頼んだ駆除費用の2分の1(上限10,000円)を補助していました。

補助の額について、水戸市消防局の頁の記述はこうです。

スズメバチの駆除に要した費用の2分の1の額(上限10,000円まで)

市そのものが駆除をしないことも、同じ頁に書かれています。

市役所や消防署では、ハチの駆除は行っておりません。

補助を受けるための条件

補助の対象は、業者にスズメバチの巣を駆除してもらった人です。スズメバチ以外のハチは対象にならない、と頁にあります。

申請は同じ年度に1回までで、駆除を終えた日の年度のうちに、消防局の窓口へ出す形です。郵送では受け付けない、とも明記されています。

必要な書類として挙がるのは、領収書の原本や、駆除の前後と巣の場所の写真3枚などです。

自分で巣を駆除する人向けに、水戸市の消防局は防護服を無料で貸し出す仕組みも持っています。

3市の違いを表にすると

横浜市さいたま市水戸市
市が巣を駆除するかしない委託業者が駆除するしない
費用書かれていない市が負担2分の1を補助(上限1万円)
窓口福祉保健センター区役所くらし応援室消防局消防救助課
道具の貸し出し防護服・駆除機材書かれていない防護服

表の「書かれていない」は、読んだ頁に書かれていなかったという意味です。その市にその仕組みが無いとは言い切れません。

よくある質問

住んでいる市がどの形かは、どこで分かりますか

この記事で読んだのは3市の頁だけです。ほかの市の対応は、住んでいる市の頁か、担当の課で確かめてください。

アシナガバチの巣も、同じ扱いですか

さいたま市の頁は「スズメバチの巣」を駆除の対象としています。水戸市の補助も、スズメバチ以外のハチは対象にならないと書いています。アシナガバチの扱いは、市ごとに確かめる必要があります。

業者に頼むと、いくらかかりますか

料金の額は、読んだ3頁には書かれていません。この記事でも扱っていません。

この整理が変わる条件

蜂の巣を見つけたときのめやす
・まず、住んでいる市が「駆除する」「補助する」「相談と貸し出し」のどれかを確かめる
・横浜市は駆除をせず、相談と防護服・機材の貸出し
・さいたま市は住宅のスズメバチの巣を委託業者が駆除し、費用は市が負担
・水戸市は業者に頼んだ費用の2分の1(上限1万円)を補助
・巣には近づかず、窓口に相談してから動く

出典

対応の中身と窓口は、住んでいる市の案内で確かめてください。

当方が上の出典を引いて確かめた日:

記事をすべて見る